NEVER FADE
多くのモノを当たり前に消費する今、本当に大切にすべきこととは?
「NEVER FADE(決して色褪せない)」それが私たちの答えです。
本当にいいものを作りたいという想い、磨き受け継いできた技術、オーナーに愛され、ともに日々を歩んでいく製品たち。
創業から半世紀、時を経てなお決して色褪せない情熱やものづくりこそが家具職人としての誇りであり価値だと思うから。
これからも、真の上質を感じていただけるソファを届け続けます。
光と影が生む、クオリティ。QUALITY BORN FROM LIGHT AND SHADOW.
その神秘の鍵は何処に在るのか。
種明かしをすれば、畢竟それは陰翳の魔法であって(中略)
いかなる壁画や装飾にも優る幽玄味を持たせたのである。(注1)
谷崎潤一郎は随筆「陰翳礼讃」において、
ひたすらに光を取り入れようとする西洋の価値観に反して、
日本人は仄かな光そして影に美しさを見いだし、
暮らしに取り込んできたと述べている。
確かに、伝統的な和室に見る繊細な明るさと幽かな陰の濃淡は、
空間そのものに名画を超える美しさを与えている。
和から洋へと生活様式が変化した今なお、
陰翳は日本人の美意識の中心に在り続けている。
特にもてなしやくつろぎの空間においては、
陰翳がゲストに与える印象を決めるといっても過言ではない。
つまり、私たちが真に憩い、語らおうと願うなら、
建築物はもちろんソファやテーブルに至るまで
「影」を条件に入れて吟味すべきなのである。
光と影の機微を映す素材、色、デザイン。
細部にまで気を配り、選び抜いた調度品をしつらえた時、
真に上質と呼べるもてなしの空間が完成する。
注1:随筆『陰翳礼讃』より抜粋。著者である谷崎潤一郎(1886〜1965)は『刺青』『春琴抄』『細雪』などを発表し、
豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開。さまざまな賞を受賞しながら、常に文壇の最高峰を歩み続けた。
【参考文献】『陰翳礼讃』谷崎潤一郎 / 中央公論新社
Scroll for Nakamura
移り変わる光を受けた空間にはさまざまな色が生まれます
自分の制作はそれらを映す器でありたい
ガラスという素材は光を通すことで
その存在が強いものになったり曖昧なものになったりします
光を映す行為は 同時に陰影を追う行為であり
この曖昧な存在の中に見出すことができるように感じています
光を描くことで陰影ができ 陰影を描くことで光の形がみえてくる
こういった作業を繰り返し手で考える
ガラス素材がもつ光の透過のベクトルから調律し形つくる作業
そこから生まれた形は
その空間にある光と呼応し合う器になるのではないかと考えます